恵那山から流れる清涼な川の水が、農作物を育てます

中津川インターを降りてR19号を松本方面に車を走らせると、右手に青々と聳える山が見えます。
霊峰・恵那山です。古事記や日本書紀にも登場する恵那山ですが、天照大神が御生誕された時、その胞衣(えな・胎盤)を山頂に埋めたとされることから、えな山と古くから呼ばれ、地域のシンボルとして愛されてきた山です。
その山の麓の町が私の故郷である落合地区です。
中山道の宿場町である落合地区は、木曽路の終点であり、島崎藤村の「夜明け前」の冒頭「木曽路は全て山の中である」という一文からわかるように、はるばる江戸から峻険な木曽路を旅してきたいにしえの旅人が、やっと目の前にひらけた盆地を見て、一息つく。そんなのどかな雰囲気を持つ土地です。
温暖で冬の寒さもさほどでない落合地区は、恵那山から流れ落ちる豊富な川の水を灌漑用水として利用し、農作地として古くから開かれていました。
地元で収穫した作物から生まれる馴染んだ風味
味噌も醤油も原材料は、岐阜県の水・土で育った作物にこだわりました。慣行栽培ですが、慣れ親しんだ地元の味・風味が生きています。