天武天皇にまで遡る珍しい苗字「王生(ゐくるみ)」

奈良時代の人々を癒した「生久留身、イクルミ」の呪文 さて、みそ醸造事業の動機は母方のご先祖さまからのルーツでした。
では父方のご先祖さまはというと、これがまた奈良時代に遡ります。現在父の苗字は「朝日」ですが、父が生まれて間も無く日中戦争に出征中だった父の父(私の祖父)が戦死してしまったため、「朝日」家に養子に出されました。元々の苗字は「王生(いくるみ)」という大変珍しい苗字であったため、私が戯れに Web 検索をすると、ルーツが確認されました。
それは奈良時代に時の天皇、天武天皇から賜った苗字であったのです。
草壁皇子と山背の里(現在の京都府南部)の県主の娘との間に生まれた、麻紗姫(おさひめ)と大津皇子との間に生まれたのが、王生の始祖であるそうな。
その王生の始祖は童子のころより不思議な力をもち、「いくる、いくる」と唱えて人々を癒していた。
2 体の木造を熱心に拝礼していた際、神からお告げがあり、「生久留身、イクルミ」と唱えてお告げにあった薬草を飲ませるとどん重病人も全治した、という伝説が残っていたのです。
母方のご先祖様からは醸造の伝統を、父方のご先祖様からは、不思議な伝説と血筋を、融合して一本の道になった時、作られるみその名前はもちろん!「ゐくるみそ」です。
「ゐくる」の部位に力強い生命力を感じて、父方のご先祖様が人々を癒したように、「ゐくるみそ」で多くの人々の健康を祈って。千数百年前から綿々と続く祈りがここに結実しますように。